一人親方ブログ

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一人親方(職人)と労働者供給事業

 一人親方の方が他人から要請されてヘルプとして仕事を請け負うことがあります。また、逆に一人親方が知り合いの一人親方に要請して仕事を依頼することがあります。一人親方と言っても、グループやチームで働いていたり、仲間内で人手不足を補い合うなどのケースがあり、そのため知らず知らずのうちに「他人の要請により一人親方を働かせる」場合があります。法律では「人を他人の要請により働かせる」場合として労働者供給事業、労働者派遣事業、そして請負業の3パターンを規定しています。

目次[非表示]

  1. 1.労働者供給事業
  2. 2.建設業における労働者派遣、なぜ禁止?
  3. 3.まとめ

労働者供給事業

 労働者供給事業というのはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、労働者派遣事業や請負業を理解する上で欠かせない言葉です。

  1. 労働者供給事業とは、供給契約に基づいて労働者を他人の指揮命令を受けて労働に従事させることをいい、労働者派遣に該当するものを含まないとされています。
  2. 労働者派遣事業とは、自己の雇用する労働者を、雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、他人のために労働に従事させることをいい、他人に対し労働者を他人に雇用させるこ とを約してするものを含まないものとする。
  3. 当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約する

 このうち1の労働者供給事業については、労働組合が認可を受けた場合を除き全面的に禁止されています。また、労働者派遣法の第4条において「建設業務(土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体の作業又はこれらの作業の準備の作業に係る業務をいう。)」については労働者派遣事業を行ってはならないとあります。したがって、建設業においては3の請負業のみ合法となります。

建設業における労働者派遣、なぜ禁止?

 労働者派遣事業において建設業の派遣が禁止されている理由は何でしょうか?一般的に建設業は重層的な下請関係で業務の処理が行われていますが、そこで働く労働者と指揮命令する者とが一致する、つまり直接雇用の形態となるように契約関係の明確化が図られております。建設業務に労働者派遣を導入した場合、契約関係が複雑になり指揮命令関係や責任の所在が曖昧になりかねないという理由から建設業の労働者派遣は禁止されております。

まとめ

 いかがでしょうか?一人親方はいろいろな方から依頼されて仕事をすることがおおいでしょう。その時々でどのような契約で仕事をしているのか、日雇い派遣のような仕事をしても、それは厳密な意味での一人親方としての仕事とはなりません。充分に注意してください。