関西支部のご紹介 | 一人親方団体労災センター共済会

　一人親方団体労災センター共済会　関西支部は大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、岡山県、徳島県、香川県に住所を有する建設業の一人親方の方々を対象とした組合です。大阪府、京都府、兵庫県を擁する関西支部は関東支部同様に西日本の政治・経済の中心として加入者が非常に多い傾向にあります。また、九州や沖縄など地方から出稼ぎの一人親方も多いのも特徴の一つです。
　大阪府は大阪市と堺市という２つの政令指定都市を擁する日本第２の都市であり、西日本の中心として経済、文化、政治を牽引しています。2025年には万博の開催を控えており、今後も注目すべき都市であることは間違いありません。大阪は万博以外にもリニア中央新幹線があります。東京⇔名古屋間の開通後には大阪までつなぐ計画が決まっています。また、統合型リゾートの候補地として大阪と長崎が最終候補地となりました。このようなことから今後も大阪の建設ラッシュはしばらく続くとみていいでしょう。
　京都府は京阪神地区の一角として京都市を擁し、コロナ禍にあってもブランド都市として知名度は世界的にも群を抜いています。新型コロナウイルス感染症の影響で京都市や宇治市といった観光都市は大打撃を受けましたが、最近は経済活動の正常化とともに個人消費や観光業も持ち直しております。また、京都では京都市を中心にホテルや旅館の建設ラッシュは続いており、コロナ後を見据え観光客受け入れ態勢づくりは着々と進んでいます。そのため京都府は新築・改築を問わず建設業への需要は大きいと言えます。
　兵庫県は神戸市と姫路市が代表的な市区町村ですが、北は日本海・南は瀬戸内海に接しており近畿地方で最大の面積を誇ります。兵庫県は摂津・丹波・但馬・播磨・淡路の旧五国から構成され、かつてヨーロッパにあったユーゴスラビアになぞらえてヒョーゴスラビアとも呼ばれることがあります。神戸市や姫路市などの大都市ではビルやマンション等の建設計画が多く、逆に日本海側に行くに従い戸建て建築の需要が高くなっております。特に神戸市では京阪神地域の一角として都心・三宮再整備　KOBE VISIONが策定され、JR三ノ宮新駅ビル及び三宮周辺地区の再整備の工事が進んでおります。そのため、今後も再整備のための工事は続く考えられます。
　奈良県は大阪や京都への交通利便性が高く、特に奈良県北西部の奈良市、橿原市、生駒市を中心にベッドタウンとして発展してきました。駅前にはマンションの建設が進んでいますが、戸建ての割合が圧倒的に多い傾向にあります。また、奈良県は歴史のある建築物が多数あり、田舎暮らしができる場所として大変人気があります。移住を後押しする制度として奈良県や各市区町村でも補助金が多数用意されていますので、建設会社・一人親方問わず建設需要は今後も期待できるでしょう。
　和歌山県も奈良県と同様に大阪や京都と近距離にあるためベッドタウンとして栄えてきました。関東で言えば千葉や埼玉に近いかもしれません。そのため和歌山府民という言い方をすることもあります。状況的には奈良県に非常に似ていると言えましょう。
　鳥取県では鳥取砂丘に観光用の高級ホテル建設の計画があります。新型コロナウイルス感染症の影響により開業は延期がされましたが、計画そのものの大幅な見直しはなく、むしろ開業まで数年の猶予があることで通過型の観光地から滞在型の観光地へと転換する契機とも言えます。そのためのインフラ整備が必要です。また観光客に滞在を促すためには歴史や文化に根ざした伝統行事や地域の食・物産品など魅力ある観光資源は欠かせません。このような目的を達成するには地域に根付いた建設会社や一人親方の果たす役割は小さくないと言えましょう。
　岡山県は年間を通して晴れの日が多く気候も温暖です。そんな岡山県は「晴れの国おかやま」というキャッチコピーを掲げています。晴れの日が多い岡山県は太陽光発電との相性は抜群に良いため、国内最大級のメガソーラー発電所があります。また、岡山市や倉敷市などでは市独自の補助金制度を用意して住宅用太陽パネル設置の普及率向上に一役買っております。岡山県の建設会社や一人親方にとって太陽光パネルの設置工事は多くのビジネスチャンスをもたらすと言えましょう。
　徳島県では徳島駅から眉山までの、いわゆるシンボルゾーン一帯の再開発の計画が進められています。再開発計画では商業施設や宿泊施設を配置し徳島駅全体の活性化を図ることを目的としています。さらに、新町川を周遊する周遊船の発着駅となる川の駅が整備される予定です。徳島県の観光の目玉として注目されることは間違いないでしょう。
　香川県は面積当たりのため池数が日本で最も多い県です。近年ではため池に水上太陽光発電の設置が進められています。水上太陽光発電は水面に設置することで森林の伐採や環境破壊が少なくため池の多い香川県に適していると言えるでしょう。ため池の設置にはしゅんせつ工事や地盤改良工事が欠かせず、また転落防止などの安全対策も必要です。一方、香川県の県庁所在地の高松市ではタワーマンションや高層ビルの建設計画が相次いでいます。街が活性化するということはインフラ整備も必須です。そのため、香川県では建設業の様々な職種にニーズがあると考えられます。

　労災センター共済会　関西支部では労災保険の特別加入のうち建設業に従事する一人親方の方々のための労災保険の特別加入を取り扱っています。建設業の労災保険は一般の事業と比較して非常に特殊です。その特殊な業種の中でも一人親方は特殊な存在です。労災保険の特別加入とは特殊な事業における特殊な人材を対象とした極めて特殊な保険となっております。その理由は、労働局の承認を受けた一人親方組合（当サイトで言えば「労災センター共済会　関西支部」がそれにあたります）に所属する組合員や会員を労災保険法上のみ労働者とみなしてして（擬制）、労災保険を適用しますが、労働基準法上や労働安全衛生法などほかの労働法は適用されません。ここが特殊な保険と考えられる理由です。 　
　他にも特殊な点として、労災保険の特別加入制度は本来労災保険の加入対象でない方に対して加入できる道を拓いたことから労災保険の特別加入は任意保険であるという点です。さらに、給付についても一部支給されないものがあるのも一つの特徴と言えます。なお、支給されないものとはボーナス（賞与）を基礎として支給される給付が該当します。
　労災センター共済会は経験豊富な社会保険労務士が運営しておりますので、安心してご加入いただけます。一人親方労災保険の特別加入をご検討又はご加入をご希望の方は下記のボタンよりお進みください。ご費用を事前に確認したいとき費用シミュレーションが便利です。是非ご活用ください。

　一人親方労災保険に特別加入していると、さまざまなメリットが受けられます。万が一の補償だけでなく働くうえで元請けへのアピールにもなります。

1. 仕事が原因のケガや疾病、あるいは通勤途上のケガは原則として自己負担なしで治療を受けられます。一人親方の多くが加入している国民健康保険の場合、通常はケガや病気にかかると治療費を支払います。一人親方労災保険に特別加入しているかかった治療費はその全額が労災保険の補償対象となります。治療費を気にしなくてよいのは、労災保険の大きなメリットといえます。
2. 一人親方は個人事業主のため仕事をしない日は完全に無休になるため、休業中は別の方法で収入を得なくてはなりません。生活費はもちろん、業務にかかる費用もすべて自分で用意することになります。補償がない人は貯蓄などから賄わなくてはなりませんが、労災保険に特別加入すれば給付基礎日額に応じた補償を受けられます。ケガや病気により働けなくても給付を受けられるため安心です。例えば、給付基礎日額10,000円で特別加入をした場合、1日当たり8,000円が補償されます。
3. 仕事や通勤中のケガや病気が原因で、心身に負った障害のため働けない、又は労働が一部制約されることがあります。一人親方労災保険に特別加入していれば、障害の程度と給付基礎日額に応じた補償を受けられます。今まで通り働けなくなっても、障害補償を使えば新しい人生のスタートを迎えられるでしょう。
4. 仕事や通勤中の事故などが原因で最悪の事態に遭遇した場合、一人親方労災保険に特別加入していればその遺族は補償を受けられます。労災保険の遺族補償は、一定の遺族とその人数・給付基礎日額に応じた保障額が支払われます。最悪の事態に遭遇しても、残された家族の負担を軽減できるため安心です。
5. 近年、国は安全性が不十分な現場に対し、厳しい指導を実施しています。そのため多くの企業が、労災保険未加入の労働者や一人親方に仕事を回したり、現場に入れたりしないようにしたりしています。一人親方労災保険への特別加入は、スムーズに仕事を回してもらうには不可欠な保険であるといえるでしょう。指導される前に加入していれば、元請会社や所属会社に対して、安心感を与えられます。

• 給付基礎日額とは、一人親方の場合労災保険に特別加入する際にご自身の収入に見合った額を選択致するものです。通常給付基礎日額は3,500円から25,000円までの16段階ありますが、労災センター共済会　関西支部の場合は3,500円、5,000円、7,000円及び10,000円の4段階のみの対応となります。

• 建設業の場合、下図のように元請けの下に多くの下請け会社があり、色んな会社の色んな労働者が建設現場に出入りします。雇用されている方であればが万が一の際も元請会社が一括してかける労災保険補償対象者となりますが、一人親方はそうはいきません。そのため、元請会社にとって出入りする一人親方が労災保険に特別加入しているかは大変大事な要素となります。

　一人親方労災保険に特別加入できる職種は建設業に従事している一人親方の方ですが、その中でも建設現場で土木、建築その他の工作物の建設、改造、保存、原状回復、修理、変更、破壊、解体またはその準備を行う事業（大工や左官、とび職人など）とされております。具体的には下記のようなお仕事に従事される方を対象としています。実際には下記のリストにない場合であってもお仕事の実態をお伺いしたうえで特別加入ができるケースもあります。

• 足場工事
• エクステリア・外装・外溝工事
• 解体工事
• 外壁・サイディング工事
• 家具・建具工事
• 仮設工事
• 金物工事
• ガラス・サッシ工事
• 管(配管)・ダクト工事
• 機械器具据付工事
• 空調・消防設備工事
• 建築工事
• 左官工事
• 水中・潜水工事
• 住宅設備工事
• 水道工事
• 造園工事
• 大工工事
• タイル・レンガ・ブロック工事
• 鉄筋工事
• 電気・通信工事
• 道路工事・舗装工事
• 塗装工事
• とび工事
• 土木工事
• 内装・内装仕上工事
• 熱絶縁工事
• 板金工事
• フィルム工事
• 防水工事
• 住宅補修工事・住宅改修工事
• 屋根工事
• リフォーム工事

　一人親方労災保険に特別加入できない職種は特別加入できる職種以外の職種ですが、問い合わせが多い職種を例示致します。下記の職種はいずれも特別加入ができないとされております。

　一人親方の中には、例えば建具工事のお仕事を請負でする傍らにサッシ等の建具制作のお仕事も請負でするようなケースがあります。請け負ったお仕事が「建具工事」であれば万が一の労災事故の際にも建具制作も含む請負業務全般にわたって労災保険の補償の対象となる可能性は高いと考えられます。（建具工事における請負業務全般とは一般的には下記のような作業です。）

• 請負先との打ち合わせ
• 建具工事で使用する部材を自宅倉庫での作成
• 請負先までの移動
• 請負先での建具工事及び工事前後の清掃・洗浄作業
• その他請け負った建具工事に付随すると考えられる作業

　しかし、請け負ったお仕事が「建具制作」のみという場合は建具制作が主たる請負業務のため建設業とはみなされず、労災保険の補償の対象とならない可能性が高いと言えます。
　一人親方労災保険に特別加入できる職種であっても請け負ったお仕事が何なのかが非常に大事です。労災事故の補償申請の際に「請負契約書」等の証明書類の提出を求められるケースが増えてきております。お仕事を請け負う際には請け負った仕事が労災保険の特別加入に該当するお仕事かどうか確認をすることをお勧め致します。

　一人親方労災保険の特別加入をご検討又はご加入をご希望の方は下記のボタンよりお進みください。ご費用を事前に確認したいとき費用シミュレーションが便利です。是非ご活用ください。

　一人親方の労災保険特別加入は組合の所在地により加入できる地域が法律で決まっております。一人親方団体労災センター共済会　関西支部では大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、岡山県、徳島県、香川県の市区町村に住所を有する一人親方を対象としております。
　なお、一人親方の大半が加入する国民健康保険の資格取得の手続きはお住まいの市区町村で行います。一人親方として独立する方は忘れずに手続きをしましょう。なお、一人親方が行うべき手続きは一人親方とは？行なうべき4つの手続きやコロナ給付金に関する情報を解説！で詳しく解説しています。ご参考になさってください。

　一人親方労災保険は多くの加入者の方から、

• 万が一の労災事故の時に安心
• 一人親方労災保険の加入費用が他団体より安い
• 社会保険労務士が運営しているので信頼できる

などの非常に嬉しい声をいただいております。
ここでは実際に一人親方労災保険に特別加入いただいた一人親方の皆様の声を、ご紹介させていただきます。

知人の一人親方が労災事故に遭い、労災保険に未加入だったらしく何の補償もないという話を聞いて、家族からも急かされインターネットで色々検索してみたところ、社会保険労務士が運営しているということで安心できる団体だと思い、早速加入の手続きをしました。

今入っている現場の同業者内で一人親方労災保険のことが話題になったときに労災センター共済会のことを知りました。同業者が携帯サイズの会員証を持っていたので見せてもらい、早速労災センター共済会にサイトを見たところ、一人親方に関する色々な情報が載っており大変参考になりました。

同業者の会合で知り合いの社長から自社で労災事故が起き、ケガや休業の補償が大変だったとの話を聞き、一人親方には会社でかけている労災保険が使えないとのことだったので、会社に帰って早速事務の人に会社の一人親方全員を労災保険に特別加入するように指示。事務員からいくつか一人親方団体を提案されたところ、費用が一番安くインタネットでも加入申し込みができるとのことだったので労災センター共済会に決めました。

仕事中に脚立から転落してしまったため、近くにいた同業者に急いで病院へ連れて行ってもらった。その後、労災センター共済会に電話して、どのような手続きになるのかを教えていただいた。労災に遭ったのは初めてのことだったので、少し慌てていたが丁寧に説明していただき安心いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。

　労災事故が起きた時にどのような流れで労災の処理が進むのか実際に労災センター共済会　関西支部で起きた労災事故事例を元にその流れを下記にご紹介いたします。労災保険を使用するには事故概要というものの作成が非常に重要になってきます。事故概要を適切に作成するにあたって当団体は一人親方の方と何回にもわたってやり取りを致します。万が一、労災事故が起きた場合の参考になさってください。

R3/9/11

大阪府大阪市在住の一人親方T氏より労災事故フォームより労災事故発生の報告あり。

R3/9/12

担当者よりT氏に対して、今回の労災事故に関する仕事の請負契約書又はそれに準ずる書類をご用意いただくようにに依頼する共にいただいた事故発生報告の内容について質問のメールを送信。

R3/9/12

T氏より請負契約書がメールで届く。

R3/9/13

担当者よりT氏に事故概要文の確認のためのメールを送信。​​​​

R3/9/13

T氏から一部修正の指摘があったが、確認OKの返信メールあり。

R3/9/14

担当者がT氏よりの指摘事項を修正のうえ下記の書類を作成してT氏に発送。署名・押印をして医療機関提出するように依頼。

1. 療養補償給付及び複数事業労働者療養給付たる療養の給付請求書

R3/9/17

T氏より仕事復帰したので、復帰日までの休業補償を請求したい旨の連絡があったため、同日中に下記の書類をT氏宛に送付。

1. 休業補償給付支給請求書　複数事業労働者休業給付支給請求書
2. 特別加入者の災害証明
3. 特別加入者の治療及び休業状況について​​​​​​

R3/11/25

下記の書類がT氏より返却があったため、内容を確認の上管轄労働基準管図書へ郵送により提出

1. 休業補償給付支給請求書　複数事業労働者休業給付支給請求書
2. 特別加入者の災害証明
3. 特別加入者の治療及び休業状況について​​​​​​

　労災センター共済会　関西支部で起きた一人親方の労災事故事例をご紹介いたします。建設業に従事する一人親方が加入する労災保険を使用するにあたって大事なことは、仕事が原因のケガや疾病あるいは通勤途上のケガにおいて請け負った仕事が労働基準監督署に届け出た仕事であるかどうかです。どういう時に労災事故が起きるのか参考になさってください。