一人親方の皆様へ。あなたがもし「がん」になってしまったら?
健康管理を徹底して、健康に自信があっても、いざ病気になり収入がなくなってしまうことを考えたことはありませんか?身体が資本である建設業の一人親方の方々にとって「健康である」ことは非常に大事なことです。
しかし、病気によっては、働きながら治療するのが大変で辛いこともあります。そのひとつに「がん」という病気が挙げられます。
がん検診はお住まいの市町村が実施していることが多く、対象者であれば誰でも受診することができます。
一方で、「時間がない」や「がんだったら怖い」など受診されない方も多くいらっしゃいます。また、建設業の一人親方の場合、仕事時間が不規則だったり現場が日によって変わったりするなど他の職種の方と異なり時間的な融通が取りづらい方が多いことも確かです。
今回は2人に1人がなると言われている「がん」について、早期発見の重要性や医療費や治療しながらの就労などについて説明していこうと思います。
目次[非表示]
- 1.がんとはどのような病気か?
- 2.がん検診の種類
- 3.がん治療における費用と就労は?
- 4.まとめ
がんとはどのような病気か?
がんは細胞の遺伝子が傷つき、時間をかけて異常な細胞が作られ、増え続けてしまう病気です。
正常な細胞は必要に応じて増えたり、増えるのをやめたりします。
例えば、転んで膝を擦りむいたら、傷口を塞ぐために細胞が増えます。傷口がふさがって治ったら細胞は増えるのを止めます。これは細胞が増えるのに対して、正常にブレーキがかかったためです。
がん細胞は、増えるのを止めるブレーキが働かずに大量に増え続けてしまい、大きな塊になります。
本来あってはダメな場所にどんどん細胞を増殖させ、臓器の機能や組織を壊して生命維持を止めてしまいます。
がんは臓器や組織、細胞があればどこにでもできる可能性があります。
例えば、がんと新たに診断される人は年間約100万人います。
下の表は2019年にがんと診断された方の総数を順位付けしたものです。
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
|
---|---|---|---|---|---|
総数 |
大腸 |
肺 |
胃 |
乳房 |
前立腺 |
男性 |
前立腺 |
大腸 |
胃 |
肺 |
肝臓 |
女性 |
乳房 |
大腸 |
肺 |
胃 |
子宮 |
肺がんや乳がんなど言葉だけでも聞いたことはありますか?
多くのがんの初期は自覚症状がないことがほとんどです。
がんが増殖するにつれ、臓器を物理的に圧迫することで、正常な機能が妨げられ自覚症状が出てきます。
例えば、肺がんであれば咳や息苦しくなったり、乳がんであれば乳房にしこりが感じられたりなど…
共通して言えるのは、がんがどんどん大きくなっていくのを放置してしまうと、手術や薬などの治療で治らなくなってしまうかもしれません。
逆に、早期発見して適切に治療することで治ることもあります。
そのため早期発見・早期受診がとても重要な病気です。
がん検診の種類
がん検診は、お住まいの市区町村で実施しています。
お住まいの市区町村で異なりますが、費用補助があり自己負担額が抑えられます。
がん検診対象の年齢や年度は、広報誌などで案内がありますので見逃さないようにご注意ください。(自治体により郵送で自動的に受診券が送付されたり、対応が様々です。お住いの自治体のホームページ等をご確認下さい。)
そんながん検診は以下が対象です。
種類 |
検査項目 |
対象 |
受診間隔 |
---|---|---|---|
肺がん |
胸部X線検査、喀痰細胞診検査、問診 |
40歳以上の男女 |
年に1回 |
大腸がん |
便潜血検査、問診 |
40歳以上の男女 |
年に1回 |
胃がん |
胃のX線検査または内視鏡検査、問診 |
50歳以上の男女 |
2年に1回 |
子宮頸がん |
視診、子宮頸部の細胞診、内診、問診 |
20歳以上の女性 |
2年に1回 |
乳がん |
マンモグラフィー検査、問診 |
40歳以上の女性 |
年1回 |
※胃がん検診の胃部エックス線については40歳以上、年1回実施可
参考:厚生労働省 市町村のがん検診の項目について
これ以外にも、がんには様々な種類があります。
市区町村のがん検診は、無料から数千円程度の自己負担で受けることができます。
もしがんを発見するために人間ドックを受けに行った場合、数万円かかります。
年1回の健康診断とがん検診を両方受けていたとしても、体調不良を感じたら医療機関に相談するようにしましょう。
がん治療における費用と就労は?
がん患者の約3人に1人が60代までにがんと診断されるため、仕事をしながら通院治療している方が多くいます。
厚生労働省によると、がんと診断を受けて退職や廃業した人は就労者の約20%ほどいるようです。
それだけ多くの人が、がんになったことで仕事をどうするか選択を迫られています。
がんの種類や進行度合いにより治療費はまちまちで、進行が進んでいるほど治療費は高くなる傾向があります。
入院1回の治療費平均は自己負担3割の場合で約23万円、通院治療の平均は自己負担3割の場合で約1万6千円と言われています。
日本の公的制度では「高額医療費制度」や「医療費控除」などがあり、後日お金が戻ってきたり控除される仕組みがあります。
しかし病院の窓口での清算は基本的に一括払いであること、公的制度の対象外の費用(食費や生活費、差額ベッド代など)が上乗せされ、一時的にたくさんのお金がなくなってしまいます。
貯蓄はもとより、早期発見することは医療費を抑えることに繋がります。
まとめ
一生のうちで一度はがんになるといいます。
補足として、予防方法は以下の5点が挙げられます
- 禁煙
- 節酒
- バランスの良い食生活
- 1日60分以上の運動
- 適正体重の維持
予防策といっても、早期発見がとても大切なので、がん検診を定期的に受けるのがおすすめです。
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参考:
厚生労働省資料「がん検診」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html
がん情報サービス