大人も増加傾向!アレルギーを理解して予防策を立てよう
日々の健康管理を意識していても、鼻水が止まらなくなったり、じんましんが突然出現したりなど、ほっといている症状はありませんか?
実は、アレルギー症状かもしれません。
一人親方として働いている方は、屋外・屋内問わず仕事をします。屋内だけや屋外だけに限定して仕事をしている一人親方はいないと言えます。
そんな一人親方にとって屋外で起きるアレルギーや屋内で起きるアレルギーなど、集中力が切れてしまっては、ケガの原因や業務に支障をきたす場合もあります。
しかし、自分が何のアレルギーを持っているのか詳しく知っている方は少ないかもしれません。
今回はアレルギーについて注意点をお話していきます。
一度は検査をおこない事前に対策し、健康管理に役立ててみませんか。
目次[非表示]
- 1.アレルギーとは
- 1.1.花粉
- 1.2.室内で起きやすいアレルギー(ハウスダスト、カビ、動物など)
- 1.3.ラテックス
- 2.働く上で注意すべきアレルギー
- 3.アレルギーの予防方法や治療
- 3.1.花粉に対しての予防方法
- 3.2.ハウスダスト
- 3.3.ラテックス
- 4.アレルギーの検査について
アレルギーとは
私たちのからだには、感染症や病気から守るための「免疫」という仕組みが備わっています。
体内に入ってきた細菌やウイルスなどの異物を攻撃することで元気なからだを維持しています。
アレルギーはからだの中に入ってきた異物(アレルゲン)を攻撃し、外に出そうとして、くしゃみや鼻水、発疹や呼吸困難などを引き起こしてしまいます。
今から約50年前の日本人でアレルギーはほとんどいませんでしたが、現在では2〜3人に1人が何かしらのアレルギーを持っていると言われています。
今回は日常生活の中や仕事中に影響が起きやすいアレルギーを中心に解説していきます。
花粉
花粉は種類によって飛散シーズンが異なります。
鼻や口から花粉を吸い込んで、異物とからだが判断すると、くしゃみや、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出てきます。
アレルギー性鼻炎は花粉が原因でおきることもあります。
下記が代表的な花粉症の原因です。
- ヒノキ科の植物(スギ、ヒノキなど):2月から4月の春にかけて
- イネ科の植物(カモガヤ、オオアワガエリなど):5月から7月の夏にかけて
- キク科の植物(ブタクサやヨモギなど):8月から10月の秋にかけて
室内で起きやすいアレルギー(ハウスダスト、カビ、動物など)
花粉は屋外で吸い込む以外に、洋服に付いたり、窓を開けたりして室内に取り込んで吸い込むパターンがあります。
室内の空気環境にもさまざまなアレルギーの原因物質が存在します。
その中のひとつにハウスダストがあります。
ハウスダストとは、ホコリやチリの中にある目に見えにくいものをいいます。
ホコリやチリの中には、ダニの死骸やカビ、ペットの毛などいろいろなものが含まれています。
部屋に食べ物を放置して虫がわいてしまったり、布団やソファーなどこまめに掃除をしないと吸い込んでしまう可能性が上がります。
症状としては、くしゃみや鼻水、皮膚の炎症、喘息や咳などがあげられます。
また、犬や猫を飼っている方は動物の毛やフケも吸い込んだり触れることでアレルギーの症状が出てしまうことがありますので、速やかに清掃するように心がけてみましょう。
ホコリ、髪の毛やフケ、タバコの煙、ペットの毛やフケ、カビ、ダニの死骸、ゴキブリなどの昆虫 |
ラテックス
感染対策や危険物を扱ううえで、使い捨ての手袋を着用する機会が増えています。
ラテックスアレルギーとは、天然ゴム手袋中に含まれるタンパク質が皮膚に触れることで、かゆみや赤くなったり、皮膚の症状が発生します。
着用時間が長かったり、接触頻度が多くからだに負担がかかりすぎると、稀に呼吸困難や意識低下などの重篤な症状を起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
また、ラテックスアレルギーの方はバナナやアボカド、キウイフルーツなどの食物アレルギーを引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
働く上で注意すべきアレルギー
これまでお話してきたアレルギー以外に、職業環境が原因で生じるアレルギー疾患もあります
これまで花粉を吸い込んだりアレルゲンに触れたりすると、アレルギーの症状が出てしまうとお話してきました。
原因が業務内容や仕事と密接に関係するアレルギーを職業性アレルギーといいます。
化学物質に触れてしまうことによる職業性接触皮膚炎や、ラテックス手袋使用による皮膚炎、花屋や林業では花粉やハチ毒によるアレルギー症状があります。
特にハチや昆虫によるアレルギーは、アナフィラキシーといい、呼吸困難やめまいなど全身に重篤な症状が出る場合があります。
仕事をおこなう上で頻繁にアレルギー様な症状が出る場合は、無理に仕事をうけると危険な場合があります。
医療機関に相談し、治療や業務頻度を減らすなどの対応が必要です。
アレルギーの予防方法や治療
アレルギーを予防するうえで、自分が何のアレルギーがあるのか知る必要があります。
例えば、スギ花粉のシーズンになると鼻水がとまらないと、アレルギーかも?と思うこともあります。
病院では血液検査をしてアレルギーの原因を突き止めて、症状に合わせた薬を処方してもらえます。
検査をして原因を突き止めることは、症状を引き起こす原因を吸い込んだり触れたりする前に予防することができるため、比較的軽い症状で済むこともあります。
花粉に対しての予防方法
花粉は一般的に昼前後と夕方に多く飛散します。
花粉の暴露をいかに減らすことができるかで症状緩和や遅らせることに繋がります。
天気予報の後半にある花粉予測や情報も活用しながら、対策を講じるようにしてみてはどうでしょうか。
- マスクの着用
- メガネの着用
- 帰宅したらうがいと洗顔
- 室内の換気と清掃
ハウスダスト
ハウスダストの対策は、家の中で発生させないことが大切です。
また花粉のシーズンに対しては部屋の中に持ち込まないことも大切です。
- こまめな清掃と洗濯
ハウスダストは寝ている間に床に落ちる為、できるだけ朝のうちに床を掃除するようにするのがおすすめです。
またシーツやタオルケットは週に1回洗うようにしてみましょう。
- ダニやカビが発生しないように、室温や湿度を注意する
ダニやカビは高温多湿の環境を好み、さらに皮脂や食べかすが餌になると勢いよく増えてしまいます。
エアコンや除湿器を適度に使用し、増えにくい環境を作ってあげるのも大切です。
ラテックス
ラテックスアレルギーはパウダーフリーのラテックスタンパク質が少ないものを使うことで症状を抑えることができます。
理想はラテックスの含まれていない手袋を使用することですが、難しい場合もあると思いますので、業務によって使い分けができるように用意してみるのはどうでしょうか。
アレルギー予防だけでなく健康管理全般に共通しますが、以下の生活習慣の見直しも大切になってくると言われています。
- 適切な睡眠
- バランスの良い食事
- 過度な飲酒
- タバコを控える
アレルギーの検査について
自分が何のアレルギーを持っているかどうか気になるとき、調べる方法はいくつかあります。
- 内科のような医療機関で検査と治療をおこなう
- 自分で指先に針をさして、血液を専門機関に郵送する。
「気になるが医療機関に行って調べたり、時間確保が難しい」というときは、自分で指先に針を刺して送るだけで検査できます。 一人親方団体労災センター共済会の一人親方の皆様向けに、3/8〜4/11の期間で下記のリンクより割引価格にて購入することができます。
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https://carepro.co.jp/landingpage/rousai_center_lp/
参考資料
- 環境省 花粉症環境保健マニュアル2022
- アレルギーポータル https://allergyportal.jp/