一人親方の解説

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一人親方の確定申告③

 一人親方の労災保険に特別加入をする場合に必要となる費用は、加入する一人親方団体によって異なりますが一般的には労災保険料、入会金、組合費(会費)、入会手数料などがあります。労災保険料はその全額を国に納付します。その他の入会金、組合費(会費)、入会手数料などがその団体を運営するための費用となります。

 確定申告が近くなると特別加入にかかる費用をどう会計処理したらいいのか?という質問をよく受けます。入会金、組合費(会費)は諸会費や租税公課で、入会手数料は支払手数料で問題ないと考えられますが、どれが正解というのはありません。ただ、組合費を去年は諸会費、今年は支払手数料、来年は雑費というように一貫性がないのはダメです。一度諸会費と決めたら諸会費として処理した方がいいでしょう。

 次に労災保険料ですが、これは必要経費とはなりません。処理としては一旦事業主貸として計上します。その後確定申告の際に社会保険料控除として申告します。公的保険料なので福利厚生費と考えがちですが、ここは間違えやすいところなので注意してください。


 社会保険料控除は所得控除の一つです。所得控除には他に基礎控除、扶養控除、生命保険料控除等があります。経費と控除は両方とも税金を少なくするという意味では変わりありませんが、経費が一人親方が建設業としての事業を営む上で支出した費用であるのに対して、控除は税負担を公平にするために個人の生活状況に応じて支出した金額です。