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一人親方に名刺が必要な理由とは!書いておきたい11の項目や作成のポイントを解説

 会社から独立して一人親方として活動を始めた方の中には、名刺を作成するか迷う方もいるでしょう。名刺は氏名・肩書きなど相手に自分を知ってもらうための情報が記載されており、作成することで自己紹介の手間を省く効果が期待できます。
 そのため、一人親方として活動するなら名刺を作成する必要があります。しかし、いざ一人親方の名刺を作成するとなった場合、どのような項目を記載して、どのようなデザインにすれば良いのかイメージしづらいです。
 本記事では一人親方に名刺が必要な理由を中心に、書いておきたい項目やデザインについて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.一人親方に名刺が必要な理由とは
    1. 1.1.相手に安心感を与えられる
    2. 1.2.営業窓口になる
    3. 1.3.自己紹介の手間を省ける
  2. 2.一人親方の名刺に書いておきたい11の項目
    1. 2.1.氏名
    2. 2.2.屋号
    3. 2.3.肩書き
    4. 2.4.職種
    5. 2.5.所有資格
    6. 2.6.住所
    7. 2.7.電話番号・FAX
    8. 2.8.メールアドレス
    9. 2.9.SNS
    10. 2.10.ホームページ
    11. 2.11.営業時間
  3. 3.一人親方が名刺を作成する方法・費用相場
    1. 3.1.印刷会社を利用する
    2. 3.2.デザイナーに依頼する
    3. 3.3.自分で作成する
  4. 4.魅力的な一人親方の名刺を作成する5つのポイント
    1. 4.1.最も伝えたい情報を強調する
    2. 4.2.相手の印象に残るデザインにする
    3. 4.3.サイズは「55×91mm」にする
    4. 4.4.フォントを統一する
    5. 4.5.余白を使って見やすいデザインにする
  5. 5.まとめ

一人親方に名刺が必要な理由とは

名刺

 建設業といった職人は、顔馴染みであることを理由に仕事の依頼を受ける機会が多いです。新規顧客と接することが少なく、名刺を使う機会があまりないかもしれません。
 しかし、今は十分な仕事を受けられていても、今後不景気になって仕事の依頼が減るケースが考えられます。その際に、自分の名刺をさまざまな顧客に渡しておくと「あの人の印象が良かったから連絡してみようかな」となり、新規の仕事の依頼をもらえることがあるでしょう。
 まずは一人親方に名刺が必要な理由を見ていきましょう。

相手に安心感を与えられる

 一人親方は個人事業主であり会社に属していないことから、社会的信用が低いとされています。顧客に名刺を渡すことで、氏名や肩書きなどから「どのような人なのか」を相手に知ってもらえます。
 そのため、相手が初心者でも「この人はしっかりしている」というように相手に安心感を与えられるのです。
 また、日本では初対面の顧客とビジネスをする際、身分証明を兼ねて名刺交換をすることが多いです。個人事業主である一人親方も同様に、相手からの信頼を低くしないために名刺を持っていくと良いでしょう。

営業窓口になる

 名刺には氏名や肩書きに加えて、連絡先も記載するのが一般的です。名刺交換をして時間が経ってから、仕事の連絡が来ることは珍しくありません。
 多くの人に名刺を渡しておくと、自分で営業をしてなくても仕事をもらえる可能性があります。一人親方は自分で仕事を獲得しなければならないので、名刺があれば営業ツールになるでしょう。                              
 ただし、相手の印象に残らなければ問い合わせにつながりません。自分が何者なのか、どのような業務を行えるのかが伝わる名刺にする必要があります。

自己紹介の手間を省ける

 自分の氏名や肩書きなどの情報を口頭で伝える場合、時間がかかります。名刺を持っていると、自分の情報を全て説明する必要がないので、自己紹介の手間を省くことが可能です。
 とくに商談の場は時間が限られているので、自己紹介の手間を省けると、業務内容の説明や自己アピールなどに時間を使えます。有意義な時間を過ごすことができ、商談を有利に進められるかもしれません。

一人親方の名刺に書いておきたい11の項目

ホームページ

 一人親方の名刺にはどのような項目でも記載できますが、作成するなら仕事につながる内容にしたいところです。どんなにかっこいいデザインにしても、必要な項目が記載されていないと仕事につながりません。
 こちらでは、一人親方の名刺に書いておきたい項目を解説します。

氏名

 一人親方の名刺を作成するうえで氏名は必須です。氏名がない名刺を渡しても信頼してもらえないためです。
 一人親方の名刺に記載する名前は本名でなくても問題ありません。仕事用の名前がある場合は、本名の代わりに記載しましょう。
 もし一般的ではない氏名の場合は、フリガナやローマ字の表記を入れるのがおすすめ。相手が名前の読み方に困らず「丁寧な人」というイメージを与えられます。

屋号

 屋号とは個人事業主が事業を営む際の名称のこと。屋号を設定している一人親方は名刺に記載しておきましょう。一人親方で法人を設立している場合は、会社名を記載します。
 氏名と同様に特殊な読み方を屋号にしているなら、フリガナ・ローマ字表記が必要です。

肩書き

 一人親方で肩書きがある場合は、名刺に記載しましょう。一人親方は個人事業主なので「代表」という肩書きが適しています。
 「代表取締役」「取締役」は会社法に基づくので、個人事業主は肩書きに使用できません。「社長」は法的な制限はありませんが、部長・課長のように職制に基づくものであり、個人事業主の肩書きに適していないです。
 一人親方の名刺に肩書きを記載すると自分の立場を伝えられるため、相手が「どんな人なのか」を理解しやすくなります。安心感を与える効果もあるので、肩書きを名刺に記載すると良いです。

職種

 一人親方の職種を記載すると「どのような仕事をしているのか」を伝えられます。「電気工事」「解体工事」「大工」など、できるだけ具体的に記載しましょう。
 名刺に職種が記載されていると「電気工事だったら〇〇さん」というように、困りごとがある顧客から問い合わせがきやすくなります。
 仕事につながりやすい項目なので、一人親方の名刺には職種を記載するようにしましょう。

所有資格

 名刺には自身が所有している資格を全て記載するのがおすすめです。自分のスキル・知識を証明できるものであり、相手にアピールするために有効です。個人事業主は社会的な信用が低いので、資格をアピールすると信頼を得やすくなります。
 例えば仕事を依頼するために複数人で比較している場合、所有資格がないと「この人と仕事をしても大丈夫かな」という印象を感じ、候補から外されることは珍しくありません。所有資格を一人親方の名刺に記載することは、仕事につながる可能性が高いです。
 所有資格は口頭で伝えても、時間が経つと忘れられてしまいます。一人親方の名刺に記載しておくと時間が経っても、思い出してもらえるでしょう。

住所

 事務所がある一人親方は、住所を記載しましょう。ただし、名刺に住所の記載は必須ではありません。
 なかには自宅を事務所として使用している一人親方もいるでしょう。その際は、名刺に住所を記載すると不特定多数に住んでいる場所を知られてしまいます。
 自宅住所を名刺に記載する際は、個人情報を保護するために町名・番地までの記載にとどめましょう。

電話番号・FAX

 顧客との連絡手段として電話番号・FAXを記載する必要があります。仕事用の電話番号がある場合は、そちらを名刺に記載します。
 人によっては「相手の時間を拘束してしまう」という理由から、一人親方の名刺に電話番号を記載しないケースもあるのです。ただし、相手によっては電話を好む方もいるので、電話番号・FAXを記載しておくのが無難でしょう。

メールアドレス

 メールアドレスは電話番号と同様に、連絡手段として記載するのが大切です。メールアドレスは営業日・時間を問わないので、相手からの連絡を受けやすいです。
 とくに見積書や請求書などの書類は、メールで送受信することが多いでしょう。名刺にメールアドレスを記載しておくと、書類を郵送する必要がなく取引をスムーズに行えます。
 また、メールは文章として残るので、取引先との誤解を回避する効果もあります。トラブルにつながりにくいので、業務をスムーズに進められるでしょう。

SNS

 TwitterやFacebookなどのSNSを運用している場合は、一人親方の名刺に記載するのが効果的です。SNSを閲覧してもらうことで、普段の投稿から人柄を知ってもらえたり、フォロワー数が多いと高い評価を得られたりします。相手からの信頼を獲得しやすくなり、新しい仕事につながるかもしれません。
 仕事用のSNSアカウントを運用している一人親方は、名刺に記載してみましょう。

ホームページ

 自身のホームページを保有している場合は、名刺に記載しましょう。名刺はサイズが小さいので、最低限の情報しか伝えられません。ホームページに経歴や実績など名刺には載せられていない情報を掲載すると、自身のことを詳しく知ってもらえます。
 その結果、相手の興味を引きやすくなり、仕事の問い合わせにつながりやすいです。URLの間違いがないように、正しいURLを名刺に記載してみてください。

営業時間

 営業時間を定めている場合は、一人親方の名刺に記載しましょう。相手に営業時間を伝えておくと、時間外に問い合わせがきても、翌営業日まで返信を待ってもらえます。
 逆に営業時間がない場合、相手はすぐに返信があると思うかもしれません。少し返信が遅れただけで、スピーディな対応ができないと判断され、仕事を失う恐れがあるでしょう。営業時間が決まっている場合は、名刺に記載してみてください。

一人親方が名刺を作成する方法・費用相場

 一人親方が名刺を作成する方法は、大きく分けて3つあります。これから一人親方の名刺を作る方は、自分に合った方法を試してみてください。
 また、それぞれの費用相場も解説します。

印刷会社を利用する

 コストを抑えて名刺を作りたい一人親方には、印刷会社を利用するのがおすすめ。印刷会社には無料で利用できるデザインテンプレート・サンプルが用意されています。デザインが苦手な方でも、希望のデザインを選択して必要な項目を記載するだけで、かっこいい・おしゃれな名刺を作れます。
 例えば、以下のような印刷会社があります。

  • アイボス名刺
  • 昇永堂
  • ライオン名刺 など

 印刷会社を利用する際の費用相場は、500〜3,000円[1] (デザイン費+印刷代)です。ただし、デザインの細かい変更ができないことに注意しましょう。

デザイナーに依頼する

 費用をかけてでもクリエイティブな名刺を作成したい一人親方は、デザイナーに依頼するのがおすすめ。プロのデザイナーに依頼するので、自分の希望に沿ったものを作れます。また、ロゴや似顔絵、イラストを入れるといった特徴的なデザインにも対応しており、オリジナルの名刺を作れるでしょう。
 例えば大工名刺であれば、家を作っているイラストを入れると、他の名刺と違ったデザインになり相手の印象に残りやすくなります。
 デザイナーに依頼する方法は、以下のとおりです。

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • ココナラ

 費用相場は約3,000〜30,000円[2] (デザイン費)です。デザインにこだわりたい一人親方は、デザイナーへの依頼を検討してみてください。

自分で作成する

 費用をかけずに名刺を作成したい一人親方は、自分で作成するのも1つの方法です。WebにはCanvaのように無料デザインツールがあり、利用すると手軽に名刺を作れます。
 あらかじめ用意されているデザインテンプレート・サンプルを使用できるので、初めての方でもかっこいい・おしゃれな名刺を作れるでしょう。

魅力的な一人親方の名刺を作成する5つのポイント

名刺交換

 一人親方は個人の力で仕事を獲得する必要があります。相手の印象に残る魅力的な名刺を作成しなければ仕事につながりません。
 こちらでは、魅力的な一人親方の名刺作成のポイントを解説します。

最も伝えたい情報を強調する

 名刺の中で最も伝えたい項目を強調することで、相手に必要な情報を伝えられます。具体的に強調したい項目の文字サイズを大きくすることや、余白を多めに取るといったデザインにできるのです。
 相手の印象に残りやすく、時間が経っても「〇〇の〇〇さん」と覚えてもらいやすいでしょう。一人親方の名刺を作成する際は、最も伝えたい項目を考えてみてください。

相手の印象に残るデザインにする

 一人親方の名刺を作成するなら、デザインも考慮する必要があります。名刺は交換してから時間が経つと、相手の顔を思い出しづらくなります。魅力的なデザインにすることで、相手の印象に残りやすくなるのです。
 例えば、自分の顔写真や似顔絵を名刺の中に入れると、交換をしてから時間が経過しても顔を思い出してもらえます。相手からの信頼を得られていると、困りごとがある際にすぐ問い合わせをもらえるかもしれません。
 一人親方で名刺を作るなら、仕事につながるように、相手の印象に残るデザインにしましょう。

サイズは「55×91mm」にする

 名刺の一般的なサイズは「55×91mm(名刺4号)」です。名刺を作成する際、サイズの指定はありませんが、一般的なサイズにすることで相手が管理しやすくなります。相手の名刺ケースやファイルに入りきらないと、捨てられる恐れがあります。
 特別な理由がなければ、名刺のサイズは「55×91mm」にするのが無難です。

フォントを統一する

 名刺のフォントはできるだけ統一させましょう。多くのフォントを使用していると統一感が薄れる恐れがあり、伝えたいことが分かりづらくなります。
 名刺の中で使用するフォントは、1〜2種類に絞りましょう。
 また、和風や手書き風など、自身の仕事スタイルに合わせて適切なフォントでまとめると、統一感が出ます。

余白を使って見やすいデザインにする

 見やすい名刺を作成するなら、余白を使うのがおすすめ。情報を詰めすぎると余白がなく見づらい名刺になってしまい、何を伝えたいのかが分かりません。
 名刺の余白を出すために、記載する項目は最低限にしましょう。余白を使った名刺は見やすい印象があり、デザイン性を評価してもらえるかもしれません。

まとめ

 建設業といった一人親方は顔見知りからの依頼が多く、名刺が必要な機会が少ないかもしれません。一人親方は個人事業主なので、仕事が安定しない時期もあるでしょう。その際に、名刺を用意しておくと、後日新たな仕事の問い合わせをもらえる可能性があります。
 また、一人親方の名刺に記載する項目は何でも良いわけではありません。氏名・肩書きなどで自分のことを知ってもらい、電話番号・メールアドレスで相手がいつでも問い合わせできるようにする必要があります。
 今回紹介した一人親方の名刺に書くべき項目や魅力的にするポイントを参考にして、仕事につながる名刺を作成してみましょう。

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