一人親方の解説

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一人親方の退職金等

 一人親方には当たり前ですが退職金はありません。ちなみに、賞与もありません。しかし、退職金はご自身で準備することが可能です。企業は従業員に払う退職金の為に毎年見合った金額を積み立てています。積み立てる仕組みとして大体以下の3種類があります。

  1. 自社で積み立てる。
  2. 民間の生命保険を利用する。
  3. 中小企業退職金共済制度に加入する。

 しかし、このいずれの仕組みも一人親方には向きません。例えば、一人親方が①を行った場合、それは単に貯金ということです。②は養老保険や終身保険が退職金としての要素を含んでおりますが、こういう保険は大抵高額です。また、保険料は必要経費とはみなされない可能性が高いです。③は雇われている従業員を対象にした制度のため個人事業主である一人親方は制度上加入が出来ません。

 ここでお勧めする退職金制度は以下です。

1、小規模企業共済

 小規模企業共済とは経営者や個人事業主の為の退職金です。この制度の最大のメリットは掛け金が全額所得控除になることです。掛け金は1,000円から70,000円まで500円単位で設定が可能なため無理せず続けることが可能です。もらえる時期ですが一人親方の場合はその仕事を廃業とした時期とされています。

2、建設業退職金共済

 一人親方が建設業退職金共済に加入する場合、任意の組合に加入する必要があります。組合に加入し被共済者となり、共済手帳の交付を受けます。共済手帳の交付を受けた一人親方は就労した日に対して組合より共済証紙の貼付を受けることで掛け金が納付されたとみなされます。ちなみに、この共済証紙の費用は一人親方が自ら負担します。そのため経費とはなりません。小規模企業共済のように所得控除にもなりません。

3、401k(iDeCo)

 401kは確定拠出型年金と呼ばれ、平成13年に導入されました。年金という文字からも本来は年金のページに記載すべき項目かもしれません。最近はあまり取り上げられなくなりましたが、導入当時は画期的な制度としてメディアでも散々取り上げられました。401kとは資産運用という意味で言えば投資信託のようなものですが、似て非なるものですのでその違いのうち主なものを下記に列挙致します。

  • 401kは投資信託と違い、現金化する場合は困難です。401kは原則60歳にならないと引き出すことができませんが、投資信託は比較的すぐに現金化できます。
  • 401kの掛け金は全額所得控除です。投資信託は資産運用ですので税金的なメリットはありません。

 そのため節税を目的とする場合は401kを、資産運用を目的とする場合は投資信託を選択するといいでしょう。