一人親方の解説

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一人親方の年金

 一人親方の場合、国民年金の手続きをすることになります。国民年金の説明をする前に、日本の公的年金にはどのような種類があるのでしょうか?サラリーマンやOL等が加入する厚生年金。公務員が加入する共済組合。国民年金は厚生年金にも共済組合にも該当しない方が入る年金です。ただし、厚生年金や共済組合に加入している人は同時に国民年金にも加入していることになります。

 ちなみに、年金は例外規定が非常に多い。例外を説明するときりがありませんので、ここでは例外については説明しません。ひと言でいえば年金制度は長期保険であるため年齢による例外が数多く存在します。

 日本の公的年金は2階建て。なぜこう言われるのか?言葉で説明するよりも図にした方がわかりやすいため下記の図をご覧ください。1階部分が国民年金、2F部分が厚生年金又は共済組合。ここでは一人親方の大半が加入すると思われる国民年金を中心に説明致します。


1、国民年金

 国民年金は厚生年金や共済組合に加入していない人が加入する年金です。そのため、学生であっても、主婦であっても、一人親方等の自営業者であっても加入しなければなりません。

  • ※  厚生年金や共済組合に加入しているご主人を持つ主婦は国民年金ですが、保険料の支払いは不要です。
  • ※  学生は学生納付特例という制度があります。平たく言えば、保険料の納付を卒業するまで待ちますよという制度です。

 保険料は20歳から60歳までの40年間480か月納める必要があります。金額は大体16,000円程度。16,000円程度の保険料を40年間480か月納めると65歳から貰える年金が大体800,000円程度。物価によって補正がかかるため800,000円未満ということもありますし、800,000円を超えることもあります。ここしばらくは800,000円未満ということが多いようです。ちなみに、この年金は老齢基礎年金という名称です。

 年金というとほぼ「老齢」のことを指すことが多いですが、実は国民年金は他のケースでも支給されます。それは障害と死亡です。障害と死亡に関しては受給額や受給要件等かなり複雑なためここでは説明しませんが、ご興味のある方は年金機構のホームページをご覧になってください。

 

2、付加年金

 国民年金に加入している人は全員ではありませんが付加年金の保険料を納めることで受給する年金額を増やすことができます。

 付加年金の保険料は月額400円です。40年480か月納めた場合の保険料総額は96,000円です。付加年金は65歳になると老齢基礎年金とは別に48,000円年金が増えます。これはつまり2年で元が取れるということです。大変有利な保険です。一人親方の場合、個人事業主なので余裕がある人は必ず加入すべき年金と言えます。


3、国民年金基金

 最初に日本の年金制度は2階建てと説明しました。厚生年金や共済組合に加入している人は1階部分が国民年金で2階部分が厚生年金であったり、共済組合であったりします。しかし、一人親方の場合は国民年金のみです。国民年金基金はこの格差を埋めるために設けられた制度です。国民年金基金には各都道府県に設置された地域型の基金と職種に応じて設置された職能型の基金があります。一人親方を対象とした基金として日本建築業国民年金基金などがあります。

 掛け金の上限(基金では保険料といわず掛け金と言います)は68,000円ですが、全額所得控除という大きなメリットがあります。

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