一人親方の解説

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一人親方の労災保険⑦

 政府は全世代型社会保障検討会議の第2次中間報告において、「フリーランスとして働く人の保護のため、労働者災害補償保険の更なる活用を図るための特別加入制度の対象拡大 等について検討する。」と明記しました。これにより現在労災保険に特別加入ができない方々に対しても幅広く加入できる道が拓かれることになります

 そもそも労災保険は会社と雇用関係にある労働者(社員・パート・アルバイト問わず)が加入するものです。法人であっても、個人てあっても人を雇用した場合は必ず労災保険には加入しなければなりません。ただし、業務の実態、災害の発生状況などからみて、労働者に準じて保護することがふさわしい方々に一定の要件の下に労災保険に特別に加入することを認めている制度が労災保険の特別加入制度となります。現在、この制度の下労災保険に特別加入できるのは次の4種類となっております。

  1. 中小事業主等
  2. 一人親方等
  3. 特定作業従事者
  4. 海外派遣者

このうち労災センター共済会では2の一人親方等の中の「建設の事業(土木、建築その他の工作物の建設、改造、保存、原状回復、修理、変更、破壊もしくは解体又はその準備の事業)」に従事する方を対象とした労災保険の特別加入制度を取り扱っております。一言で言うと、建設業のうち現場作業に従事する方を対象としていると言えます。そのため、現在は現場に入場する方であってもクリーニング業や植木職人の方は対象外となることが多いのが現状です。

 フリーランスの労災保険の特別加入の拡大範囲がどの程度なのか、まだ明らかになっていませんが、政府はテレワークも含めて多様な働き方を推進しております。また、今後フリーランス側からも対象の拡大を求める声が大きくなると考えられます。これからの社会において非常に有効な制度改正と言えますが、労災保険料は他の特別加入制度と同様各自負担となりますので、注意が必要です。